海上を爽快に走る天草パールライン

バイクで走るなら、一度は訪れたい絶景ルートがある。熊本県にある天草パールラインだ。青い海、点在する島々、そしてそれらをつなぐ美しい橋。この道を走れば、まるで海の上を駆け抜けるような爽快感を味わえる。ツーリング好きなら見逃せない、そんな天草パールラインの魅力を紹介しよう。

天草パールラインとは?

天草パールラインは、熊本県西部にある天草諸島を巡る道路のこと。正式には国道266号の一部で、「天草五橋」と呼ばれる5つの橋で島々をつないでいる。宇土半島の先端から天草諸島の上島までの約15.6kmがこのルートにあたる。

この道の醍醐味は、なんといっても橋の上からの絶景。海の上を走る感覚を味わえる数少ないルートのひとつで、ツーリングスポットとしても人気が高い。

また、橋を渡るごとに景色が変わるのも魅力のひとつ。小さな島々が点在する海、遠くに見える山々、そして開けた水平線。走るたびに違った表情を見せてくれるのが、このルートの楽しさだ。


ツーリングルートの紹介

天草パールラインは熊本県上天草市松島町の大矢野島から始まり、天草市の上島までを結ぶ。全長は約15.6kmと比較的短めだが、その道中には見どころが盛りだくさん。

スタート地点:宇土半島

天草パールラインの入口は、熊本県の宇土半島。ここから天草方面に向かって走り始める。最初に渡るのが天門橋。この橋を越えると、天草五橋の旅がスタートする。

第一の島:大矢野島

天門橋を渡ると、最初の島大矢野島に到着。この島は天草諸島の中でも比較的大きく、市街地が広がっている。ツーリングの途中で一息つくなら、ここで休憩するのもおすすめ。

このエリアには天草四郎メモリアルホールがあり、歴史に興味がある人は立ち寄ってみるのもいいだろう。また、シーサイドエリアを走る道もあり、すでにツーリング気分が盛り上がる。

小さな島々を渡る快走ルート

大矢野島を抜けると、いよいよ本格的な海上ルートに入る。次に通るのが、永浦島・池島・前島の3つの小さな島々。

ここでは、3kmほどの区間に4つの橋が連続して登場するため、まるで島々を飛び越えていくような感覚になる。このエリアは天草パールラインのハイライトともいえるポイント。バイクならではの開放感を全身で感じられる場所だ。

ゴール地点:天草市の上島

最後にたどり着くのが、天草諸島の上島。この島に入るとパールラインは終点となるが、さらに奥へ進めば天草の中心地である下島へと続いていく。

ここまで走ってきたら、せっかくなので天草の観光スポットにも立ち寄ってみたい。海鮮が美味しい食事処や温泉などもあり、ツーリングの疲れを癒すにはピッタリだ。


天草パールラインの楽しみ方

① 走行時のポイント

天草パールラインは、基本的に交通量が多くないため、走りやすいルート。しかし、橋の上は風が強いことがあるので注意が必要だ。特に、大型バイクに乗っている人は横風に注意しよう。

また、途中に絶景スポットが点在しているので、こまめに休憩を取りながら走るのもおすすめ。走り抜けるだけではもったいないほど、美しい景色が広がっている。

② フォトスポット巡り

ツーリングの思い出に、絶景を写真に収めたい人も多いはず。天草パールラインには、写真映えするスポットがいくつもある。

特におすすめなのが、松島展望台。ここからは、パールラインを一望できる絶景が広がる。天気が良い日は、海と空の青さが際立ち、まるで絵画のような風景が楽しめる。

橋の上から撮影するのもいいが、安全のために停車できる場所を選ぼう。

③ グルメも楽しむ

天草といえば、やはり新鮮な海の幸。パールライン沿いには、地元の海鮮料理が味わえるお店が点在している。

特におすすめなのが、ウニ丼や海鮮丼。ツーリングの合間に、新鮮な魚介を楽しむのは格別だ。

また、ソフトクリームを販売しているお店もあるので、暑い日の休憩にぴったり。走りながら絶景を楽しみ、食事も堪能する。これこそ、天草ツーリングの醍醐味だ。


まとめ

天草パールラインは、ツーリング好きなら一度は走ってみたい絶景ルート。

  • 海の上を走る爽快感を味わえる貴重な道
  • 次々と現れる橋がツーリング気分を盛り上げる
  • 美しい景色と美味しいグルメが楽しめる

走り終えたあとも、きっと「また来たい!」と思えるような素晴らしいルートだ。

さあ、次のツーリングは、天草パールラインへ出かけよう!